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2014年2月

冬の上高地・徳沢泊フォトトレック <2014/2/11~12>-その4旅の終わり

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翌日も雲は多いながら、まずまずの天気に恵まれました。
しかし、河原のトレースは途中から左へ・・・しばらくはトレースに従いましたが、見たい景色が写真赤印の方にありましたので、ラッセルすることにしました。

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3640木々がやわらかな朝日を浴びて白く輝きます。

スノーシューを履いているとはいえ、南岸低気圧が降らせた湿った雪のラッセルは結構きついです。

やがて、ひときわ白く輝く木が見えましたが、行く手を阻むように川が現れました。
もうこれ以上前へ進むことはできません。
仕方なく、右岸へと上がりました。
右岸には林道が走っていますが、当然のことながらここもラッセルが続きます。
明神池近くまではトレースもありませんでした。

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明神池には予定より1時間以上遅れて到着。

迎えに予約したタクシーの時間もありますが、同行者が初めてなので、穂高神社奧社は見学していきます。

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冬の明神池はいつ訪れても静寂に包まれています。
夏は梓川右岸でも河童橋方面へ行けますが、冬は工事の関係もあって通行止めです。

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予定より遅くなりましたが、最後まで穂高連峰がその姿を魅せてくれました。
吹雪くと厳冬期の厳しさを見せる上高地。今回は楽しい二日間を過ごすことができました。


冬の上高地・徳沢泊フォトトレック <2014/2/11~12>-その3上高地の魅力

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冬の眠りにつく上高地。天気が良いといつまでものんびりしたくなります。
でも、夏なら1時間ちょいで着く徳沢まではまだ距離があります。

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林間を抜け、明神岳を左手に見ながら歩くようになると、約1時間ほどで明神館前に着きます。
ここのトイレは開いていません。昔は使えたのですが、環境省は基本的に冬の上高地は入山禁止という立場をとっているのです。

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明神を過ぎると梓川へと下りるポイントを探しながら歩くことになります。
しかしどこまで進んでも川が見える・・・気温が高かったのでしょう。凍結するはずの川がなかなか凍結していません。
結局、徳沢に着く少し手前から強引に河原へ出ました。

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徳沢まで行く魅力のひとつがこの河原歩き。普段シーズン中には見られない風景が広がります。
ケショウヤナギが赤く色づく頃が一番好きです。
数日前に降った新雪が気持ちいいですが、トレースがないところではラッセルに苦しめられます。

1886予定では14時に徳沢に着きたいと思っていましたが、なんだかんだで30分ほどオーバー。

徳沢冬期小屋ではいつものお馴染みの顔が出迎えてくれました。

なお、冬期は必ず予約が必要です。
予約がないと絶対泊まれませんので注意してください。

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そして夜の魅力。月明かりに浮かぶ前穂東壁。

この美しさを求めて、毎年この時期に出かけるのです。

< その4に続く >

冬の上高地・徳沢泊フォトトレック <2014/2/11~12>-その2上高地へ

     <前記事はこちら>

1835冬の上高地へはこのトンネル歩きからスタートします。

このトンネル入口まで、今年は沢渡に常駐のタクシーがなくなり、バスか予約したタクシーで送迎してもらうか、ひたすら歩くしかないです。
先が長いので今回はタクシーを利用しました。

ここから大正池手前までは浚渫工事で除雪してあります。
ただ、このような中途半端な積雪はかえって滑りやすく、特にトンネル出入り口付近は注意が必要です。

1839暗闇の中を歩くこと約30分。
晴れていれば白く輝く焼岳が見えます。

ここから先、大正池までの区間は雪崩の多く発生する場所です。
写真撮影や休憩で立ち止まる時は、リーダーの指示に従いましょう。
進むごとに穂高連峰が眼前に見え、魅力的な風景が広がってきます。でも、穏やかにみえる山から、いつ雪の塊が落ちてくるかわかりませんよ。

3493さて、さらに30分ほど歩くと工事車両の通る道とバスターミナル方面への分岐となります。
ここから先は除雪していません。
滑り止めやスノーシュー等がなくても、踏み代がしっかりしていれば大正池ホテルまで登山靴で歩けますが、途中、デブリ(雪崩跡)などの乗り越えもあるほど立ち止まると危険な場所を通過しますので、ここからスノーシューをつけます。

冬期トイレですぐ脱ぐのが面倒だ、なんてつけないでつぼ足でノロノロ歩くと、雪崩で逃げられないこともあるので、面倒くさがらずにしっかり準備したほうが安全です。

大正池ホテルが近づいてくると広がるのがこの(←クリック)風景です。

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大正池ホテルの手前、少し下った左手広場に冬期トイレがあります。この先は田代橋までトイレはないのでここで必ず済ませることにしましょう。
トイレを済ませたらここから池の方へと下っていきます。
氷点下20℃以下の冷え込み。池から立ち上る霧が綺麗な霧氷を作り出していました。

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朝陽に照らされ白く輝き出す前の木々は凛とした表情を魅せてくれます。

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そして、まもなく朝陽に木々が白く輝き始めました。

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田代池に着く頃には太陽が六百山から昇ってきました。
たくさんのカメラマンがいました。朝靄が立つ日の出の瞬間を狙っていたのでしょう。
撮影を終えてくつろいでいる姿が多く見られました。

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河童橋に着いたのは大正池を出発して約3時間。
出発を早くしましたので、予定の12時には徳沢に向かって出発できました。

< その3に続く >

冬の上高地・徳沢泊フォトトレック <2014/2/11~12>-その1規制について考える

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山岳風景を撮る人にとって憧れの冬の上高地。

3565観光環境保護か。

冬の入山の是非が度々議論されていますが、この冬も多くの人が訪れています。
写真の田代池付近から河童橋方面。
今年はトラロープが目線に張られ、林間コースも通行止になっています。

3570入山税や入山規制に対しては消極的ですが、景観への配慮が不足した規制を行うというのが日本的です。
本家アルプスのあるスイスやカナダでは環境に配慮しつつ、リゾートとしての山岳観光が整備されている事をみてくると、この中途半端さにがっかりします。

3564この湿原も昔は歩いていましたが、植生保護の面から立ち入り禁止になりました。

確かに多くの人が通り踏み固められた雪は、春になっても融けるのが遅れます。
しかし、そもそも林間コースをこの湿原を横切るように作っても良かったことは、尾瀬ヶ原をみてもわかります。
この湿原の先で梓川沿いに進むコースと林間コースに分かれますが、今では雰囲気はほとんど変わりません。

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自然は変化していくもの。自然保護は大切ですが、そのためにまず必要なことは規制啓蒙ではなく教育だと僕は思うんですよね。

3513この美しい自然を多くの人に知ってもらうと共に、この風景をいつまでも自然の姿であるように守っていくか。
ひとりひとりに考えてもらいたいものだと思います。

さて、冬の上高地フォトトレック。
重い話題からスタートしましたが、これから素晴らしい風景の一部を紹介していきたいと思います。



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