八ヶ岳中信高原エリア

夏沢鉱泉から硫黄岳へ<2014/2/25~26>

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2354e硫黄岳から見た八ヶ岳の主峰、赤岳を初めとした南八ヶ岳の核心部。

今回はある会社の登山会メンバーと夏沢鉱泉泊で硫黄岳へ登ってきました。
リーダーとはやまたみ登山学校の同期。他のメンバーとは今回初顔合わせです。
自遊人は一応ガイドなもんで、それなりに冬山装備を持っていきました。ほら、なんかあった時に言われるしね。

でも幸い天気にも恵まれ、好条件での登山ができました。

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3751e久しぶりに浦野さんの夏沢鉱泉に泊めさせてもらいました。

茅野駅あるいは下の写真の桜平分岐まで戦車みたいなキャタピラのついた雪上車で迎えに来てくれます。(駅の場合は桜平で乗り換え)
温泉付きで着替えこそないもののタオルセットもついてるので観光客も比較的気軽に訪れることができます。
ちょうど蕎麦打ちに一式持って訪れてたお客さんもおられました。

水力・風力そして太陽光と自然の恵みを活かした小屋は、夜でも電気を使うことができます。エネルギーの自給自足のお手本ですね。

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小屋から見た北アルプス。槍穂や常念岳も見ることができて、ここに来ただけでも冬山の雰囲気を味わうことができます。

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2315e計画は全てお任せ。途中写真を撮りながらの参考で、コースタイムは結構厳しめと思いましたが、さすがにまだ40代なこともあって計画通り歩けたのは大したものです。

元々の計画では初日に硫黄岳に登る予定でしたが、風も強く、雲も多いことから翌26日に登りました。

ネットを屈指して天気からコース概要、宿の様子を調べるところは現代ですね。
もちろん、山の天気予報なんてやってるわけありません。
高層天気図を解析して気象予報士などが予報を出すわけですが、知識があれば高層天気図を見ても予想できます。後は現地における観天望気がものを言います。

2363e実際はこの最後の部分が難しいです。
今回、風の強さにおいて、小屋の人は「いつもに比べて弱い」と言ったのに対して、あるグループは「風が強くて撤退した」という話しがありました。

冬の日本列島は偏西風の直下に入るので、風速20m/s位は当たり前で、そのくらいでびびっていたら冬山は登れないという感覚はなかなか経験しないとわかりません。
耐えて歩けるのは普通のレベル、耐風姿勢を常に心がけないといけないのが暴風の域に入ってきます。

雪崩も同じで、右写真は雪しわですが身近な場所でこんな風景が見られる時はいつ雪崩が起きてもおかしくない条件ですので、気を遣いながらの登山を強いられます。

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硫黄岳から見た北アルプス南部。槍穂連峰から常念山系などが一望できます。
手前に広がるのは霧ヶ峰から車山あたりですね。
この日は風も弱く、晴天に恵まれたので北信・西頸城から関東山地と360度の展望を楽しむことができました。

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金峰山の五丈岩は遠くからの目印、対して中央アルプスは特徴ある山がありません。
手前の富士パラ(富士見パノラマスキー場)が先日の大雪で周囲の山にも雪があるのでさほど目立ちません。記録的な大雪となった甲府方面はのぞむことができませんが、町の積雪が目立ちますね。

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乗鞍岳、そして浅間山。
松本から上高地・乗鞍方面へ向かう国道158号線は、降雪直後とこの26日気温上昇と降雨により2回も雪崩通行止めとなりました。
東信も記録的な降雪となり、被害が多く出ましたが、山にはそんなに多くの雪がないことがわかりますね。
この硫黄岳頂上もそうですが、風が強くて積もらないこともありますが、下層の雲による雪であったことがこんな風景からもうかがえます。

2349e山の風景は美しも厳しい。

いろんな表情を見せてくれるのが自然です。

こんな良い条件の時、安心できる仲間と登る山。
サポートするガイドも楽しみながら登れるので嬉しいことです。

冬の美ヶ原高原 <2014/1/3>

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冬はビーナスラインが閉鎖になるので、日帰りするには歩いて訪れなくてはならない美ヶ原高原。ポピュラーなのは三城から王ヶ頭最短コースと百曲・塩くれ場経由コースです。
王ヶ頭ホテルや山本小屋に宿泊すれば麓から送迎してくれますが、魅力は台上だけではありません。

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例えば、斜面を駆け上っていく動物の足跡に思いを巡らせ、木立の影が伸びる雪原に心安らぎ、寒さが作り出す芸術に息を潜める・・・そんな体験は自分の足で登らなくては味わえません。

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でも、標高2000mの場所から360度の展望を誰でも楽しめる魅力は他では味わえません。
北・中央・南アルプス、そして八ヶ岳、北信・西頸城、さらには関東山地まで見渡せる所はなかなかありません。

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2694e信州の展望台、美ヶ原高原。でも冬の標高2000mは強い西風にさらされています。

撮影した日は寒気が抜け放射冷却の効いた朝でした。
それでも西風は強く、風がまともに当たる場所では飛ばされそうでした。
体感的には氷点下20℃以下だったでしょう。

電波塔で成長した霧氷が強い風に吹き飛ばされて降ってきます。

過酷な環境下ではデジタルカメラも動作不良となります。

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寒いけど美しい風景が楽しめる冬の美ヶ原高原です。

ガイドをご希望の方はご案内します。

まずはメールbxc02655@nifty.comまで

鉢伏山<2013/11/30>

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Mapeやまたみ主催の写真講座で鉢伏山に行きました。
まだ車で頂上近くの駐車場まで上がれましたが、林道の鍵を借りて、宮入峠から山歩きも兼ねての撮影です。

牛伏寺(ごふくじ)からのルートが一般的ですが、これより標高差も距離も短く歩けてかなり楽ですが、冬期はゲートがあるのが難ですね。

この前鉢伏山から宮入山、高遠山と連なる峰を行くと、やがて林城跡へとつながります。

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冬は風が強いことが多いので覚悟していましたが、すっかり冬型が緩んだようで穏やかな一日でした。
北アルプスと松本平の風景はいつ見ても美しい。

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富士山そして南アルプスと諏訪湖。
美ヶ原高原より南に位置するので、より諏訪湖も近くに見えます。

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乗鞍岳そして御嶽山と塩尻の町並み。今年も何度もお世話になりました。

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風が冷たい季節しか見られない自然の創作品。

冬の眠りについた山で自然を静かに見つめている時間がいいですね。

宝石箱 ~冬の美ヶ原高原~

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ふだんは歩いて訪れる冬の美ヶ原高原ですが、今回<2013/1/19~20>、やまたみ倶楽部(2013/4より悠友山の会に改称予定)の山行で王ヶ頭ホテル泊まりという企画でやってきました。麓からバスによる送迎付きですから、実質は観光といったところです。

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グループ山行ではのんびり写真撮ってる余裕はないので、いつもはデジ一は持っていかないのですが、今回は美ヶ原台上だけですので、三脚とCANON 60D EFS28-120といういつもの装備を持っていきました。

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ガイドの資格を取ってから、参加型のグループ山行は気が重い(なんかあれば参加者のひとりって世間は見てくれない)ので「やめたいなぁ」と思ってたのですが、来年度もお願いされて参加することになりました。

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いくらか手当はもらうわけですが、業として仕事が入ればやはりそちらを優先したいです。

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いろいろとやってるとつきあいもあって面倒です。

冬の八ヶ岳の魅力<3>-2013年1月

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雪煙が上がる八ヶ岳の主峰赤岳2899m。

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首都圏からのアクセスの良い八ヶ岳は、アルペンムードの岩陵帯が魅力の南八ヶ岳、しっとりとした森や池が魅力の北八ヶ岳のふたつの楽しみ方が出来ます。

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写真を撮っている硫黄岳から見た北八ヶ岳。
冬は南の編笠山~赤岳間の小屋が開いていませんが、赤岳から北は期間限定もありますがいくつかの小屋が開いてますし、茅野を起点にバスも登山口まで運行されていますから縦走も容易、エスケープルートも考えやすいです。

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一方、北アルプスや南アルプスは登山口までの歩きのみ等アクセスが限られます。小屋も開いている所はごくわずかです。
北アルプスは季節風の影響も強く受けますし、積雪量も八ヶ岳など南に比較すると格段に多くなります。

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この年末年始も多くの遭難が発生しました。いまだに見つかっていない方もおられます。
冬は夏のように登山道があるわけでもなく、雪質、積雪量など条件によってルートを選ぶ必要があります。
鎖や梯子を利用する場所もあれば、夏は通れない場所を積雪を利用して通過することもあります。雪崩の危険を避けて通れない箇所もありますし、雪質が悪ければ疲労度合いも違います。

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精神力の強さも大事です。一昨年、ネパールに行った時、自分にとって一番経験になったのは実はこのことでした。

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いかなる時でも冷静な判断ができる力。技術や体力は数こなせばついてきますが、精神力はいろんなシチュエーションで経験を積まないとつきません。

冬の八ヶ岳の魅力<2>-2013年1月

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2013年1月5日明け方、赤岳天望荘から見た北アルプス

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同じく出発の頃。雪雲の姿はなくなり遠く白馬の北まで見通すことができました。
南北に幾重にも連なって見える山並み。八ヶ岳のように火山活動によって出来上がった地形とは異なるダイナミックな造山活動によって生まれた地形に改めて感動します。

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八ヶ岳は火山らしくなだらかな裾野をもっていますが、また一方で尾根の美しい山でもあります。
左写真は佐久側(小海)にのびる尾根ですが、まるで兄弟のように感じます。
右写真は正確には稜線と呼ぶべきものですが、いくつかの峰を従えて徐々に標高を下げていきます。
冬は雪の積もり方やつきかたによってグラデーションがはっきりしますから、夏よりも地形の様子がよくわかります。

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八ヶ岳南部からは遮るものなく富士山を見ることができます。

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左は御嶽山、そして右は乗鞍岳、手前に鉢盛山や諏訪湖が見えます。

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南アルプスや中央アルプスも積雪期は標高の差がいい感じです。

写真展などに行くと冬山の写真が多く見られますが、空気の澄んでいる冬は写真を撮る人にとってはたまりません。

冬の八ヶ岳の魅力<1>-2013年1月

39342013年1月4日の夕暮れ時の赤岳天望荘。
夏訪れたことのある人なら、この樹氷が何であるかわかると思います。

北アルプスに比べれば晴天率が高く、中央アルプスや南アルプスよりアクセスが便利な八ヶ岳は冬山入門として多くの人が集まります。

3874赤岳山頂にある祠もびっしり雪と氷が張りついています。

冬は偏西風が日本上空を吹いていますので、3000m近い場所では無風と言うことはほとんどありません。
ですから、冬型が崩れて高気圧が移動性となって日本上空にやってきた今回のようなケースは非常にラッキーと言えるでしょう。
4日はまだ冬型の気圧配置で北アルプスは雲の中でしたが、中央アルプスや南アルプスはよく見えていました。
寒気が思っていたより南下しなかったようで、下の行者小屋を出た時も予想より寒くありませんでした。それでも風はそれなりに強いですし、友達のコンデジは頂上で作動しなくなりました。

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「冬山の魅力はなんですか?」
その答えは人様々だと思いますが、僕の答えは「無の世界に生を感じるため」。
雪は冷たく全てのものを覆い尽くしてしまいますが、その雪はまた地表にある命を寒さから守っています。白一色の世界は何もないのではなく命を育んでいるのだということ。

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白く輝く山に神々しさを感じます。そんな山に挑み制覇したいと思うのは、風景の美しさを求めているだけではなく、人間としての向上を求めているからだと僕は思います。

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八ヶ岳は四季を通して厳しさと優しさを与えてくれる山として魅力があります。

雪と氷が創り出した風景~美ヶ原~

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5185氷点下10℃以下になりますと、ふだん見ることのできない風景が広がります。

厳冬期になれば家の近所でも見ることができますが、美ヶ原ならではの風景が広がります。
それはバックの青空。麓では日が昇ると落ちてしまいますし、標高の高い開けた場所は決して多くはありません。

今回は霧氷は見られませんでしたが、12月としてはなかなか良い雪質で歩きやすかったのでのんびり楽しむことが出来ました。

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同じように見えますが針状あり、棒状あり、鱗片状あり。

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風が枝を揺らすたびに♪カサカサ カサカサ♪って音がします。
立ち止まり再び歩き出すと♪キュッ キュッ♪って雪がなきます。

パリパリ氷の割れる音のすることが多い美ヶ原ですが、違った音がたくさん楽しめたそんな今年の12月でした。

冬の美ヶ原高原 <2012・12・13>

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5223王ヶ鼻から見た北アルプスと松本平の風景。
冬は林道もビーナスラインも閉鎖になるので、日帰りするには基本的に麓から歩いて登ることになります。
王ヶ鼻への最短コースは石切場(桜清水)からですが、ここに至る旧道は冬期は除雪しません。雪がなくても急坂ですスタッドレスでは通行不能です。
従って三城から王ヶ頭直登コースか百曲コース経由となります。

今回は三城から百曲~美ヶ原高原ロングトレイル経由。
写真撮影が目的ですから王ヶ鼻まで3時間半ほどかかりましたが、雪質が良かったので登りも下りもアイゼンが不要でした。
ちなみに下りは台上から三城まで30分。別に急いだわけではないのですが、足元の状態がいいので快適に歩けました。

ちなみにスノーシューやアイゼン着用、ピッケル持った人までいましたよ。
ピッケルのおじさんには驚きました。どこで使うのでしょうねぇ。厳冬期でもピッケルが役に立つ場所はないと思う・・・。

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さて、ここ美ヶ原の見どころはなんといっても360°の展望でしょう。富士山、南北中央アルプス、八ヶ岳、浅間山そして群馬の荒船山までその形を綺麗に見ることができます。
上の写真では車山のレーダードームが見えてますね。

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穂高連峰と槍ヶ岳

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白馬三山そして乗鞍岳

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2000m級の山は冠雪していても、12月の中旬に麓まで白い姿を見ることはなかなかありません。

真冬でも滅多にない強い寒気の南下、そんな冬型が崩れて移動性高気圧がやってきた一日。
週末には低気圧が日本の上を通過して南風が入る予報ですから、見納めかも知れません。
穏やかで風も弱かったのですが、穂高連峰や乗鞍岳は雪煙が上がっているのが見えました。上空の偏西風(ジェット気流)が日本の真上を吹いている冬。こんな天気でも3000m級の山々では風が強い様子がわかります。

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動物は雪面に足跡を残し、風は雪面を削ります。

最近増えて問題になっているニホンジカはこの日も鋭い警戒の鳴き声を発しながら飛び回っていましたし、姿は見ませんでしたがカモシカやキツネの足跡そして写真の野ウサギの足跡などは多く見かけました。
その他にもたくさんの小さな生きものの足跡らしきものを見かけましたが、今度ゆっくりなんの足跡か調べてみることにします。

次回は自然の造形美についてアップする予定です。 

美ヶ原高原にて想う

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朝もやに 霞む富士 のんびり牛さん 食事中

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雲の海 浮かぶ八ヶ岳 漂う山並

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浅間山 たなびく霞 幾筋か

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雪なお残る 槍穂連峰 麓から 可憐な花が 登ります

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広がる草原 雄大な御嶽山 美ヶ原高原 朝の風景

松本市内から30KM、車で1時間ほど走るだけで、こんな360度のパノラマが得られる環境は一番の贅沢です。

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安曇野の光と風

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