南アルプスエリア

入笠山へ<やまたみ倶楽部定例山行・2012/3/11>

1785上高地から帰ってきた翌3月11日はやまたみ倶楽部で入笠山へ行ってきました。

予報は最初良くなかったのですが、朝になってみるとご覧の通りの青空。夜中には月も出ていたし、我々と入れ替わりに徳沢へ入山予定を中止した埼玉の仲間は悔しい思いをしているかも知れません。

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入笠山へは富士見パノラマリゾートのゴンドラで行きます。
八ヶ岳連峰をバックに楽しみながら、急な斜面をぐんぐん登っていきます。
前回下見の時は歩いて登りましたが、電気仕掛けは楽チンだなぁ~。
メンバーは全部で11名。今回は先輩ガイド差し置いて小生がリーダーでした

朝のゴンドラ頂上駅付近は霧氷が綺麗(大きい写真は本宅こちら

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新雪が積もったばかりで気持ちいい入笠湿原を下ります。
実は行くまでアイゼンにするかスノーシューにするか迷ったようですが、結局スノーシューで行きました。
斜面の途中で先輩指導の元、雪崩の発生を調べる弱層テストもやりました。
新雪たっぷりでもその下の層が薄くてあまり良いテストはできませんでしたが、ひとつ勉強ができましたね。

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頂上からの風景。残念ながら北アルプスは霞か雲か見えませんでした。

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新雪の下りは楽しい。大きなブナの木がありました。
さすがにいろんな場所を知っていますね。

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温泉の後寒天屋さんへ連れていってくれました。
茅野の名物って寒天なのね。
こういうプラスワンの楽しみも知っていると良いですね。

冬の入笠山山頂からの眺め

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7540n2000Mにわずかに及ばない入笠山ですが、360°の展望が素晴らしい山です。
でも、今まであまり周囲の山を気にしたことはありませんでした。展望だけなら他にも良い山がありますからね。
もっぱらスズランを見に来たくらいです。

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7583n位置的には南アルプスエリア。
八ヶ岳とは中央東線を挟んで南側に位置します。
特に特徴のある山ではありませんが、裾野にある富士見パノラマスキー場が目立つ(このあたりではフジパラしかない)のですぐにわかります。

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7557n3月に来る時にはきっと山の名前を聞かれます。
今回は少しじっくりと周囲の山を見渡してみましたが、見慣れた山もずいぶんと雰囲気が違うことに気づきました。
この中央アルプスも千畳敷カールは見えないし宝剣岳が頭しか見えません。

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入笠山の位置と標高からみて北信の山は厳しいのですが、東信の浅間山とかは確認できます。

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7551nそして今回、よくわからないのが北アルプス南部。
今まで如何に気にしていなかったことか

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安曇野から南アルプスがよく見えることは以前から何度か触れてきました。
多くの人は山が見えることに気づきながら、八ヶ岳と思ったりどこが見えているのか知りません。
でもこんなに入笠山から見えるとは。カシミールで判定させれば良いのでしょうね。

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ところが槍穂連峰、槍ヶ岳はわかりますが穂高岳がよくわかりません。
目を凝らしてみましたが、風が冷たくてカメラのピントも微妙にずれていて、拡大してもよくわからないです。(AFではやはり限界があります)
今度までに調べなければ

冬の入笠山(沢入コース)トレッキング

 入笠山登山口・沢入までの道路は冬期ゲートがあって閉まるわけではないそうですが、積雪・気象状況により凍結の危険があります。
富士見パノラマスキー場のゴンドラ(登山用往復¥1600)の利用をお薦めします 

Map

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 本宅記事に書いたように3月にやまたみ倶楽部で入笠山スノーシュートレッキングに行きます。
その時は“ふじパラ”(Rちゃんのホームゲレンデ)のゴンドラを利用するのですが、今回は下見ですし、登山道をたどることにしました。
冬は初めて、夏は御所平峠まで乗用車で入れますから、今回の沢入から歩くことはありません。

0042 実はここには出身中学の寮があり、中学一年の林間学校(今や死語か)で訪れたのが最初です。
その時に使った地図がまだ手元にあります。
山岳写真家・白旗史郎(←クリック)さんが執筆されたんですね。今回、改めて手にとって初めて知りました。
当時ひ弱だった自遊人、記憶力も当時から弱かったようで、全く覚えがありません。山頂まで登ったのかなぁ~

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沢入から先は大型車進入禁止ですので、大型観光バスで訪れるとここから歩くことになります。階段が整備され急斜面もジグザクに登山道が整備されていますので冬でも歩きやすいです。

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樹林帯なので眺望はあまりありませんが、富士山の頭が見える場所もあります。

木々が葉を落とす冬の樹林帯は明るく、こうして足跡を探して歩くのも楽しみ。
ウサギはなかなか見つけられませんが、ニホンジカはたくさんいました。
それでも高い鳴き声で警戒し、近くで見ることはなかなかできません。
結構人の足跡が見られますが、電線にかかる枝打ちの作業者も多く入っています。この日も作業者の人とお話ししました。

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初夏はスズラン園に囲まれる入笠湿原。
登山口から約1時間で到着しました。
ゴンドラ山頂駅(上写真右方向)から気楽に来れることもあり、人がたくさん訪れているようです。
でも、この日はスノーシューで入笠山頂を目指す男性4人組だけで静かでした。
この4人組とは入笠山からの下山時に会ったのですが、登りはアイゼンも何も無しで登っていったので、この足跡を見ながら登ってきたスノーシュー4人組が聞いたのは「頂上に雪ありますか」でした。
多く聞きませんでしたが、たぶん初めてなのでしょう。このあたりは冬の季節風より南の低気圧で降る雪の方が多いので、この時期の積雪量は通常多くはありませんよ。

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7523氷点下20℃近くまで冷え込んだであろう朝。
風の音しか聞こえない雪の林を歩くのは気持ちいいです。

入笠湿原からマナスル山荘のある御所平峠までの道。
車の通った跡が見られます。一番上に書いたようにゲートがないので入る車もあるのでしょうが、御所平峠まで歩いて1時間20分。神経使って車で往復することを考えたらはるかに楽ですし、途中の楽しみは歩きでなければ味わえませんよ。

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頂上まで約30分。頂上からの展望は富士山をはじめ360°のパノラマは2000Mに満たない山とは思えない素晴らしさです。
なお冬期は岩場コースの迂回路のほうが無難です(というか、大した岩場じゃないけど危ない)

頂上でおにぎり食べたり写真撮って30分ほど休憩した後、下山。
下りきる前に昔の入笠山スキー場の斜面でスノーシューを楽しんでから下山しました。
沢入の登山口まで往復3時間ちょい。アクセスも高速使わなくても2時間程度なので、また訪れてみようと思っています。

明日は頂上からの展望をアップ予定です。

南アルプスへ(8)~小屋の食事とか~

自遊人は基本的に小屋は食事と寝床が提供されれば良いと思っています。
でも、日本の登山においては観光の意味合いが強いので、おもてなしも必要と感じています。

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00210日に宿泊した赤石小屋

椹島から登ってきて赤石岳までの最初の小屋となります。
健脚であれば後述の赤石避難小屋までは行けるでしょう。

004この日の小屋は空いていて、この写真の場所は貸し切りでした。

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005上は夕食、左は朝食。
時々思うのですが、小屋は大変ですが肉が駄目な人とかの食事も提供できると良いですね。
好き嫌いはともかくとして体質的に受け入れられない人とか、宗教的理由の人には対応しても良いかと思います。

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010今回、宿泊はしませんでしたが、「すばらしい」と思ったのが、赤石岳避難小屋。

避難小屋というと管理人のいない土間の薄暗いイメージをもっていましたが、ここはシーズン中管理人がいます。
食事の提供とかはないのですが軽喫茶はあります。おみやげも売ってます。
寝袋も借りれます。
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ハーモニカまで披露してくれましたよ。歌集がおいてありました。
珈琲もインスタントではありませんでした。次回、是非泊まってみたい小屋です。

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11日の宿泊は荒川小屋。ここはおつまみメニューが豊富です。

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のどごし生は担ぎ上げたのですが、ワンカップは「新婚」の名に惹かれました。
つまみはたこやき。冷凍の解凍だと思いますが、美味しかったです。
今川焼きを頼んだ人もいましたよ。これも冷凍ですが、今は自然解凍品が冷凍食品でも売ってますね。ちなみにワインが安かったです。すっかり宴会モード

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017夕食。普通はカレーだけですが、おかずが別につきます。
この日はデザートにお月見バージョンまでつきました。

食事が豪華なことより、小屋の人がこのデザートについて簡単な説明を加えたことが大切。ただ、出すだけではないところにおもてなしを感じました。

ちなみに8月に泊まった朝日小屋では食材の説明までありました。地場の食材を使い、説明を加えることで、次に観光で立ち寄った時にその商品を求めるお客さんがいるかもしれません。

018朝食です。

ちなみにご飯やみそ汁は赤石小屋でもおかわり自由。

女性にはこれでも多い人がいます。
本当はご飯だけでも沢山食べた方が良いのですけど、食べ過ぎも良くないですね。

小屋は空いていて二人分のスペースで手足を伸ばして寝ることができました。

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中岳避難小屋。ここも管理人がいて綺麗な避難小屋でした。

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最後12日に宿泊したのが千枚小屋。ここは火事で焼失し今は仮営業しています。
年内、雪が降るまでに急ピッチで工事が進められていました。
写真は宿泊棟。百枚小屋が空いており、ここを借りてある女史のお誕生日パーティを行いました。連日宴会ばかりです。

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夕食と朝食。ここ食堂や受付のある建物は本当に仮設のプレハブでした。
でも食事はしっかりとしています。

南アルプスというとなんだか小屋の食事が粗末なイメージでしたが、静岡県側はなかなかいい感じです。

南アルプスへ(7)~雷鳥~

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あたりは霧でよく見えませんが、こんな天気ならではの楽しみがあります。
「おぉぉ~おるおる」(見えますか

90b成鳥がこれだけ群れなしているのは珍しい。

Thunderbirds are go

って・・・違うか!

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91b全て見つけられたかな?

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92b_2こちらはどうでしょう?

あまり画面を見つめていると目が悪くなりそうです。

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少し白い羽が見えてきました。そろそろ冬支度。

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天敵に襲われたりしないで生き延びて欲しいです。   

南アルプスへ(6)~北岳はいずこ~

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赤石岳では眺望が楽しめなかった分、荒川三山では存分にその風景を楽しむことができました。鳳凰三山・地蔵岳のオベリスクもよく見えます。

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81bところで、日本第2位といえば3192M(最近の測定では3193m)の北岳ですが、その存在は極めて目立ちません。

今回も手前の間ノ岳3189Mに阻まれ見えず。
最初、北岳かと思いましたが、農鳥岳方向に山の数が足りません。

ちなみに安曇野から見ると、左(東)から甲斐駒ヶ岳-北岳-仙丈ヶ岳-塩見岳の順番に見えます。でも今度は間ノ岳が見えません。天気が良ければ赤石岳、聖岳は見えますが荒川三山は微妙。

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蓼科山でしょうか。八ヶ岳は南アルプスの3000M峰に隠れて全く見えません。

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北岳見えませんねぇ

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11時、悪沢岳まで来ました。だんだん雲が増えてきました。
鳳凰三山がよく見えるようになりました。間ノ岳の東側、写真で右側に北岳が見えてくるのを期待していましたが、雲が増えてきたのでこれにて探すのやめました。 

南アルプスへ(5)~青空を求めて~

50南アルプスはアプローチが長いと同時に深い樹林帯がいつまでも続くのでうんざりという人も多いかも知れません。

椹島から赤石小屋まではそんな樹林帯の中、しかも最初は左の写真のような急登が続きます。

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そんな樹林帯もだんだんと高さは低くなり、写真の2700Mを越えた富士見平付近ではハイマツが中心となり視界が開けます。
日本上空を流れる偏西風。冬は日本列島の上まで下りてきますが、この強い西風の影響で樹木は上へと育つことができません。

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赤石岳頂上を目指した11日。写真で見ると抜けるような青空が見えていますが、この30分後にはガスに覆われてしまいました。

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56このまま天気は崩れるのかとも思いましたが、上空は青空。

時折山の稜線や長野県側の視界が切れたりします。

静岡県側、太平洋を渡って吹きつける風が雲を作っている様子が見てとれます。
先日の台風による大雨の際も静岡県側では大きな被害が出ましたが、長野県側飯田とかでは大きな被害はありませんでした。

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12日は前日より天気は安定しました。
中央に見える荒川小屋を6時に出発。どんどん小さくなっていきます。

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小屋を出発して50分。赤石岳から北東方向(写真左)へのびる尾根と荒川岳への稜線(写真右)が比較的綺麗にV字を作っている様子が見えます。(いわゆるV字谷とは違うと思いますが・・・)

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62荒川岳への登り、岩がゴロゴロした急斜面が続きますが、時々ホッとする場所もあります。

足元にはマツムシソウ。盛りは過ぎていますが秋の訪れを感じさせる花のひとつです。

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空がだんだん近づいてきました。

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小屋を出発して1時間45分。荒川岳の稜線に立ちました。
写真では見にくいですが、中央アルプスと北アルプスがよく見えています。

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中央アルプス木曽駒ヶ岳千畳敷カール、宝剣岳がよくわかります。
ロープウェイの駅もはっきりわかります。

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槍穂高連峰。4日前は向こうからこちらを眺めていたと思うと感慨深い・・・でも間は車で移動したんですけどね    

南アルプスへ(4)~富士山と雲を眺める~

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これまで何度か登場した富士山。南アルプスからは遮るものなくすそ野の方までよく見ることができます。

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11日朝7時前の雲の様子。上空は右写真のように絹雲が見えています。この雲は高度8000M位に現れます。一方、左写真では富士山のまわりには雲海、そして右手に積乱雲が見えます。この積乱雲は頭部が崩れてカナトコ型に崩れていますので発達していることがわかります。

738時20分頃。富士山は雲に埋もれようとしています。
この後、南東側の笊ヶ岳などのある稜線が雲に隠れ、30分後には歩いている小赤石岳の尾根までやってきました。

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11日18時頃、荒川小屋から。富士山の頭が雲海からのぞいています。上には月が。満月に近いですね。翌朝は雲もなくなりすっきりと晴れました。

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12日6時半過ぎ。日はだいぶ高くなりました。左手は丹沢山地でしょうか。
この日はすそ野の方までよく見えています。

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今日のタイトルと関係ないですが、荒川岳・中岳の南東側には圏谷(カール)が見られます。代表的な氷河地形として知る人も多いと思います。

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荒川岳稜線から紅葉したウラシマツツジと富士山

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駿河湾や伊豆半島まで見えます。
なぜか郷愁を感じるのはやはり自遊人が関東育ちだからでしょうか。
小学生の頃はよく伊豆へ遊びに行きましたし、家から富士山をよく眺めていました。
ピアノも習っていました。考えてみると、その頃が一番幸せだったかも知れません。

富士山は自遊人にとって思い出深い山です。

南アルプスへ(3)~紅葉前の花の旅~

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荒川岳・前岳への登りから赤石岳方面。
南アルプスは花の名山も多いのですが、同時にニホンジカによる食害も深刻でお花畑が消滅した場所も多くあります。
そんな食害から守るため手前に見えるような柵を設けるような取り組みも行われていますが、なにぶん広い山中のことですから根本的な対策も必要でしょう。

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今回は大きく開いたトウヤクリンドウを沢山見ることができました。
元々、大きくは開かない花ですから、こうやって上から覗いてみましたよ。

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花期は終わりに近いですが、岩にしがみつくように咲く南アルプス固有種の花

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ナデシコ科のタカネビランジ

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高山植物ですが育てやすいので、薄紅色の花を見かけた方も多いかも知れません。
ここ千枚岳の岩場に咲く花は白でした。

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27シコタンハコベ

ナデシコ科のこの花は色丹島で発見されたことからその名があります。

北アルプスでも白馬とかで見ることができますが、まだ咲いている姿を見ることができて良かったです。

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ナデシコ科のミヤマミミナグサもまだ咲いていました。
うっかりするとイワツメクサと思って見逃してしまいますが、花弁が2裂し、さらにその先が2裂しています。(イワツメクサはこのブログで何度も登場してますね→こちら

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タカネツメクサもまだ見られました。この他、ホソバツメクサも見られたり岩場はナデシコ科の花が図鑑でも見るように咲き揃っていました。花のハイシーズンにまた訪れてみたくなりました。

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32稜線を中心にウラシマツツジの紅葉が見頃を迎えていました。

ツボ型の花が咲くツツジ科のこの低木は網目模様と真っ赤な紅葉が印象的です。

南アルプスへ(2)~日はまた登る~

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この夏の不安定な天気を象徴するようなカナトコ雲が昇る朝日を遮っています。
憎いかな、でもその分、神々しさを感じさせます。

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刻々と変化する空の色、そして雲の形。こんな時リンホフ4×5とか、せめてペンタックス6×7があれば、手前の雲海とのコンビネーションがうまく捉えられますが、ここがデジタルカメラの泣き所です。(注:撮す腕があるかは問わない

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先の2枚は12日荒川小屋から、この2枚は13日千枚小屋から。
いずれの小屋も食堂から朝食を食べながらこんな風景を楽しめるロケーションにあります。

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南アルプスの魅力はひとつひとつの山の大きさ。奥が深く、豊かな樹林帯が北アルプスと大きく違う点です。

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日本第7位、3120Mの赤石岳。この稜線の向こうは長野県です。

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トウヤクリンドウの花束をあなたにプレゼントします

安曇野の光と風

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